世界一わかりやすいアイデア発想法
オリジナルな発想を生み出し、魅力的な企画を立てることは、今日、社会のあらゆる場面で求められていますよね。
「新商品のアイデアを考えなくては!」
「この企画書をもっとインパクトある物に出来ないかな?」
「もっと顧客に喜んでもらう方法があるはず。」
「チームのモチベーションを高めるアイデアはないかな?」
「このプロジェクトの問題点はどこなんだ?」
「どうしたらうまくいくんだ?売り上げを伸ばす手立てがきっとあるはず!」
もちろんビジネスの側面ばかりではありません。
「異性にモテるには、自己プロデュースがなにか足りないな?」
「あの上司(部下)に好かれるには、どうしたら良いんだ?」
「来週の誕生日、なにか気の利いたサプライズはないかな?」
「私はどうも、つまらない人間だな。人から好かれる、人気者になりたいな。」
私生活だって、もうちょっと発想とアイデアが湧けば、今よりいっそう輝き出すはずです。
決まりきったルーチンワークの繰り返しからは、創造的でクリエイティヴな仕事を生み出すことはできません。
資源を持たない日本にとっては、魅力的なアイデアとオリジナルな発想こそが最大の資本です。
世界の経済は「勝ち残り競争」から「生き残り競争」へとその様相を変容させています。
これからの日本は、ますます激化してゆく「アイデア競争社会」にも勝ち抜いてゆかねばなりません。
アイデア競争時代が到来しているのです!
私たちの当たり前の日常生活の中には、意識・無意識を問わず、多様な価値をもった様々な情報が大量に流入しています。
これまで「当たり前」と思ってきた既成概念や先入観から脱し、複眼的で多様な視点を持つためのアイデア発想法を手に入れることは、次世代をクリエイティヴに生きるための「必修科目」ではないでしょうか。
次世代のアイデア競争社会を勝ち抜くためのキーワードこそ『セレンディピティ』です。
そして、長年の放送作家としての実践経験と大学院での先端研究の成果に基づき、『セレンディピティ』の考え方を具体的で実践的なアイデア発想技法として『セレンディピティFA法』を完成させました。
セレンディピティの考え方を理解し、『セレンディピティFA法』をマスターすれば、他人には真似できないオリジナルのアイデアが 無限に量産できるようになっていきます。
そして、ビジネスも私生活も今より輝きだすことになるのです。
これから、その『セレンディピティ』というキーワードとあなたの人生を輝かせる次世代のアイデア発想法『セレンディピティFA法』を世界一わかりやすく解説していこうと思います。
まずはその前に少し超人気お笑い芸人のアイデア発想の裏側を暴露しようと思います。。
超人気お笑い芸人のアイデア発想の裏側
ある日、私は超人気お笑い芸人のA氏と本番前の楽屋で何気ない時間を過ごしていました。
私たちの目の前には、誰かからの差し入れで、今時珍しいテトラパックのフルーツジュースが置かれてていました。
「テトラパックって懐かしいな」・・・などと私は思っていたのですが、A氏は飲み終わったパックのストローの穴から中を覗き込んで、なにやら首をひねっているのです。
「どうかしましたか?」と私が聞くと、驚くべき答えが返ってきたのです。
「いや、ベッドをどこに置こうかと思ってね……」
頭を殴られた様な衝撃でした。
- 同じ物を見ているのに
- 私にはただのテトラパックにしか見えない物が
- 天才芸人のA氏には変わった形のワンルームマンションに見えていたのです
つまり、見えているか見えていないかの違いなのです。
認知出来ているか認知出来ていないなの違いなのです。
面白い発想の源は、面白いことを思いつく人の周りにだけ起きているのではないのです。
誰の周りにも平等に起きているのです。
面白い発想を浮かぶ人と、浮かばない人の差は、それを感じ取れるアンテナがあるか無いかの差だけなのです。
一読しただけでは「単なる面白話」に過ぎないこのエピソードこそ、現代先端科学の中でもっとも注目されているキーワード『セレンディピティ』を知るための 第一歩となるのです。
今世紀最大のアイデア発想法"セレンディピティ"とは?
セレンディピティは、現在、最先端科学のあらゆる場面で注目されているキーワードです。
2010年にノーベル化学賞を受賞した北海道大学・鈴木章博士が口にしたことでも注目をされました。
言葉だけはご存知の方も多いかもしれません。
いわゆる「現代の賢人」たちがこぞって注目するキーワードとして自然科学・社会科学といった分野の枠を超えた重要概念となっています。
そう聞くといささか堅苦しく感じるかもしれません。
あるいは、「自分はノーベル賞をとるような研究をしているわけでも、それをする可能性もないから無縁だよね・・・」と聞く耳さえ持たないかもしれません。
しかし、そうではありません。
『セレンディピティ』というこのキーワードが、あらゆる場面で注目を集めている最大の要因は、それがアカデミズムや研究の世界だけの「重要事項」なのではなく、わたしたちの生活の至る所に関係した概念である点です。
「セレンディピティ」とは一般に次のように説明することができます。
偶然と察知力によって、
あてにしないものを、
発見する能力
私たちは日常生活の中で、あらゆる「偶然」に直面しますよね。
その偶然から期待していなかった成果や予想外の結果が生み出されることも珍しくありません。
むしろ、「計画的なもくろみ」よりも、「偶然の産物」によって出来上がった成果の方が多いかもしれません。
しかし、「偶然」の重要性は分かっていても、なかなか「それが重要な偶然である」ということに気がつくことはできません。
むしろ、その重要性に気がつかずにそのまま置き忘れてしまうことがほとんどかもしれません。
『セレンディピティ』とは、このような日常の中にゴマンとある「偶然」に対してその重要性や可能性を見いだすための能力を意味しているのです。
観察と察知に基づいた最強の能力
近年、急速に注目を集めている「セレンディピティ」ですが、その歴史は意外と古く、18世紀にまでさかのぼります。
『セレンディピティ』とは、ホーレス・ウォルポール(1717-1797)という人が1754年に初めて利用した造語です。
ホーレス・ウォルポールとは、イギリスの作家・政治家として著名ですが、それ以上に、生涯で3000通ともされる書簡を残していることで有名かもしれません。
この膨大な書簡は、18世紀のイギリスの社会風俗を知る上でも貴重な資料となっていますが、『セレンディピティ』という造語もこの書簡の中から発見されています。
ホーレス・ウォルポールは、友人に宛てた書簡の中で、自分の発見に対する説明として、童話「セレンディップの3人の王子」を引用して、『セレンディピティ』という造語を説明しています。
この童話では、旅に出た3人の聡明な王子兄弟が、見たこともない「荷役のラクダ」の特徴を当ててしまいます。
例えばこんな具合です・・・
- そのラクダは片目が見えない
⇒道ばたの草が、左側だけ食べられていることに気がついたから。 - そのラクダは歯が一本抜けている
⇒草を噛んだ跡を見て、歯が一本ないことに気がついた。 - そのラクダは足が一本悪く、引きずって歩く
⇒片足を引きずった跡が道についていたことを察知した。 - そのラクダの背負ってる荷物は、片側がバターで、もう片側は蜂蜜
⇒道の片側にはアリが群がっていて、もう片側はハエが群がっていた。そこからアリがいた側はバターで、ハエがいた側は蜂蜜であると類推した。
このように、偶然に出くわしたラクダであっても、観察と察知に基づいた「推測」によって、未知の対象であっても、十分に想像の範囲内として言い当てることができたわけです。
ホーレス・ウォルポールは、この童話にでてくる王子たちを引き合いにして、そのような能力を「セレンディピティ」と表現したのです。
この話を聞いて、もしかしたらあなたは、
「何か凄い能力な気はしますが、私にそんな能力を
身につけるのは無理な気がします・・・」
ということを思っているかもしれませんが、安心してください。
『セレンディピティ』と呼ばれる能力は、決して特殊な能力ではありません。
一定のトレーニングよって、誰でもがマスターできるものなのです。
ただ、多くの人が、その重要に気づいておらず、また、それを身につけるテクニックを見落としているに過ぎないのです。
まずは、このページでは『セレンディピティ』について、一番分かりやすくて初歩的ですが、一番重要な「キモ」の部分をご説明したいと思います。
今世紀最大のアイデア発想法"セレンディピティFA法"とは?
セレンディピティの重要性について、なんとなくわかっていただけたかと思います。
しかし、その重要性は理解しながらも、
「どうやってその能力を発揮させるのか?」
「どう利用して、何に利用できるのか?」
といったことが分からない方も多いはず。
そこで、セレンディピティを誰でもが簡単に最大限引き出し、そしてそれを具体的な仕事やビジネスに利用するための実践的にアイデア発想法『セレンディピティFA法』についてご紹介していきたいと思います。
今世紀最大の・・・と大上段で書いてしまいましたが、けっして大げさだとは思っていません。
日常生活の中で、特別なことをせずに、セレンディピティ、すなわち「偶然に気づく」ということに「気づく」ことができる技法は自分たち自身、画期的な着眼点であると考えています。
情報にあふれたインターネット社会に適した方法だと感じています。
しかも、才能やセンスなどは一切無関係。知識や偏差値も関係はありません。
むしろ、余計な知識や技術といった「先入観」がない方が有利なぐらいです。
「セレンディピティFA法」とは、開発者である私・安達元一の頭文字「A」と、東洋大学准教授・藤本貴之博士の「F」を組み合わせた意味です。
有名なアイデア発想法には「KJ法」とか「NM法」といった、開発者のイニシャルを組み込むことが多いので、私たちのそれにあやかり、「FA法」と名付けました。
セレンディピティは偶然の出会いや発見を「偶然」のままに放置せず、自分の「アイデアの素」として組み込んでゆく能力です。
普通に生きているだけ無数の情報に囲まれていますが、私たちは意外に多くの「情報のシャワー」に気づいていません。
ここで簡単な問題です。
<問>あなたが毎日通っている通勤経路にある「気になる看板」「気になるポスター」を1つづつ挙げ、その理由を述べてください。
・・・どうですか?
浮かびますか?
説明できますか?
毎日通っているいつもの道です。
目をつぶっても駅まで行けるかもしれません。
毎日通っているはずの道には、それこそ無数の看板やポスターがあるはずです。
その中には面白いモノやユニークなモノ、あるいは有用な情報源にそうなモノまでいろいろなものがあるはずです。
しかし、毎日の通勤経路にあるたった1つの看板、たった1枚のポスターでさえ、思い出せないのです。
つまり、それだけあなたは日々の「偶然」を見過ごしているのです。
セレンディピティFA法では、そのような「意識していなかったけど、本当は大量に存在している知識や情報」に「気づく」ことから始めます。
けっして「ありもしない知識や情報から、無理矢理アイデアをでっちあげる」ような方法ではありません。
みなさんの日常生活の中に「確実に存在している無数の情報」に気づくことから始めるわけです。
セレンディピティFA法は極めてシンプルで、誰でもがお金も時間もかけずに今すぐに取り組むことができる2段階の技法によって実現できます。
<第一段階>日常生活の中で見落としている無数の情報に気づく技法
⇒見落としていたり、取りこぼしている偶然の出会いを「確実にゲット」します。
<第二段階>ゲットした情報=「アイデアの素」を具体的な仕事やビジネスに利用できる形に具体化する技法
⇒そのままで大量でとりとめがなくなっている無数の「アイデアの素」を誰でもができる簡単な方法でまとめあげ、具体化させます。
この2つの段階を確実にこなすことで、これまでの知識や情報、経験の量とは無関係に、誰でもが確実にオリジナルなアイデアを生み出し、そしてそれを自分の個別の仕事へと適用させて行く事ができる技法こそセレンディピティFA法なのです。
もちろん、「第一段階」の「アイデの素」を収集する技法だけでも、かなり有用性があるはずです。
既に、「アイデアの素」を大量のお持ちである方であれば、「第二段階」の「まとめる技法」だけでも良いでしょう。
このようにセレンディピティFA法は、どのような段階・状況にある人でも、簡単に今すぐ、取り組める画期的な方法論なのです。
具体的な方法論について学びたい方は、安達元一と藤本貴之博士の著書『アイデアを脳に思いつかせる技術(講談社)』をぜひ御読みください。
「いやいや本を一冊読むなんてめんどくさいよ・・・」と思った方。。
安達元一のセミナーでは、セレンディピティFA法も組み込んだ講座も開設していますので、お気軽御問い合わせください。