西麻布。刺身自慢の和食屋で酔っ払い原稿なう。隣席のカップルが爆笑。「美味しい～！こんなカツオたべたことない～！」って、イワシを食べて絶叫。店主が目をパチクリ。「美味しい～！今までこんな小肌たべたことない～！でも私、小肌って初めて食べた～！」って私が思わずツッコミそうになる。一口食べるごとの絶叫はなんだろうか？ あ、その理由がわかりました。彼が長年行きつけのこの店に、まだつきあい始めていない彼女を連れてきているのです。で、その彼女の方もまんざらではないらしく、「とてもありがとう」と思っての、オーバー絶叫なのです。 あ～聞きたくもないのに、耳に入ってくる面白いことが多すぎる。 彼女が料理学校に今日から通っているんですって、彼の方が「教室で習ったことを家に帰って家族に作ってやりなよ」と、凄く説得しているんですよ。彼女はあまり乗り気じゃないのに……。で、なんでそんなしつこく「うん」と言わせたのかが、１時間後に発覚！「……でも、その料理、家族にじゃなくて、俺の家に来て作りなよ」って、さぶい～～～～！で、その彼女が輪をかけて面白い！「わかった、じゃあ、いないうちに行って作っておいておくよ」と返す！彼が「なんだよぉ～……なら、一緒に作ろうよ」って、さぶい～～！！恋愛はじめってこんなにさぶいのか～！もう、聞くに堪えないので帰ります！ってこんなこと嬉々として書いている私もなんだと思うが……作家のサガなので許してください！