国際エミー賞も「究極の美」

国際エミー賞も「究極の美」 安達元一

私が国際エミー賞を受賞した作品「たけしのコマネチ大学数学科」は、実はこれも「究極の美」について探求した番組でありました。

番組のMCである北野たけし(日本を代表する映画監督であり、絶大な人気を誇るコメディアン。ベネチア国際映画祭金獅子賞、フランス芸術文化勲章、レジオンドヌール勲章)と 日本で最も優秀な東京大学の女子大生が、「難解な高等数学の問題を解く番組」でした。

この番組の目的は「究極の美の発見」でした。難解で複雑な数学の問題が、あまりにもシンプルな数式で解答される様子は、「まさにそこに神の意図、究極の美しさ」がありました。人知を超える存在を感じずにはいられず、まさに世界の仕組みの本質の一端が見えた気がしました。

また、私は フリーメイソン東京友愛ロッジのパストマスターでもありますが、フリーメイソンの活動の大きな目的の1つに「芸術を愛する」があります。 芸術の中に時折見え隠れする、人知を超えた大いなる存在(神)、その美しさを発見することが、私たちの目的でもあるのです。